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ザ・万歩計 (文春文庫)

ザ・万歩計 (文春文庫)

万城目 学

文藝春秋 / 2010-07-10

累計読者数5
平均ハイライト数 9.4件/人
推定読了時間 約2時間32分
star総合評価 48/100
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この本について

仕事でも趣味でも、がんばりたい気持ちはあるのに、いざ始めると「集中できない」「乗らない」「そもそも本当にやりたいのか自信がない」という日、けっこうありますよね。僕も同じで、机に向かうたびに気持ちが迷子になることがあります。 『ザ・万歩計』を読んで感じたのは、その迷子っぷりを無理に矯正しなくていいんだな、という安心でした。万城目さん自身、書くことが好きなはずなのに「いやだな、いやだな」とつぶやきながら机に向かい、気を抜くとお気に入りの音楽でライブ会場が始まってしまうし、ふとソファに座れば「きもちいい」しか考えられなくなる。それでも、いつの間にか作品は完成している。この“ぐだぐだのままでも前に進んでしまう感じ”が、自分の生活と妙に重なりました。 もうひとつ刺さったのは、人との関係での「反対されることで、むしろ自分の気持ちを確かめたがっていた」という描写です。誰かに止められると、かえって本気度がわかる、あのややこしい感情。そこまで dramatize せず、淡々と描くからこそ、妙にリアルに響きました。言いたいことが伝わらない悲しさも含め、うまく言語化できない心のざらつきを拾ってくれます。 肩ひじ張って生きようとしなくても、日々の“っち”みたいなつまずきや寄り道を抱えたまま進めばいい。そんなふうに思わせてくれる本です。焦りやすい人より、むしろ「自分のペースが掴めなくて困ってる人」に刺さる気がします。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』…奇想天外なストーリーで読者を驚かせ続ける奇才・万城目学の初エッセイ集! 大阪で“阿呆”の薫陶を受けた少年時代、作家を志すキッカケ、“黒い稲妻”ことゴ○ブリとの仁義なき戦い、噛みまくるラジオDJに執筆を阻まれ、「昔にタイムスリップしたらどうしよう?」とマジメに夢想するマキメ。どの話も、作品世界に通じる飄々とした可笑しみに溢れている。自著の意外な元ネタ話も読み逃しなく!
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