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リトル・ピープルの時代

リトル・ピープルの時代

宇野常寛

累計読者数5
平均ハイライト数 12.8件/人
推定読了時間 約11時間29分
star総合評価 50/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 33%

この本について

最近、「何に縛られているのかよく分からないまま疲れてるな…」という相談をよく受けます。誰かに命令されているわけでもないのに、SNSの空気とか、仕事の“正しさ”とか、目に見えない何かにじわじわ動かされている感じ。自分の判断なのか、外からの強制なのか、その境界がぼんやりしてくるあの感覚です。 『リトル・ピープルの時代』は、まさにその「見えない強制」の正体に光を当てる本でした。グローバル資本主義という巨大な流れを“人格のないみみずくん”として描くくだりは、自分が戦ってきたと思っていた相手が、そもそも意思すら持たない構造だったのか…と視点がひっくり返る瞬間でした。また、大きな正義や悪に従うのではなく、無数の“小さな父=リトル・ピープル”同士の関係こそが今の世界を形づくっているという指摘は、仕事や人間関係のモヤモヤを説明してくれる感じがします。 読みながら、「いま自分に何が作用しているのか」を落ち着いて確認する作業に近い感覚がありました。派手に背中を押すような本ではありませんが、日常の中に壁がどう入り込んでいるのか、そして自分はどこまで主体的に選べているのかを考え直すきっかけになります。特定の思想に寄らず、“精神的な囲い込み”から距離を取りたい人に刺さると思います。 社会の大きな物語が消えたあとに立ち上がる、小さな力学や欲望をどう扱うのか。そこに悩んでいる人には、静かに効く一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「歴史」や「国民国家」のような「大きな物語」(ビッグ・ブラザー)で自分の生を意味づけることができなくなった今。誰もが「小さな父」(リトル・ピープル)としてフラットに蠢くこの世界を、僕たちはどう捉え、どう生きるのか。「村上春樹」「仮面ライダー」「震災」を手がかりに、戦後日本の変貌とこれからを大胆かつ緻密に描き出した現代社会論の名著。
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