
仕事するのにオフィスはいらない~ノマドワーキングのすすめ~ (光文社新書)
佐々木 俊尚
光文社 / 2009-07
この本について
会社に行ってるのに、なぜか仕事が終わらない。家で作業しようとすると、気がつけばニュースを眺めて時間が消えている。場所に縛られず働けるはずなのに、自由度が上がるほど自分を持て余してしまう。そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。僕もその一人でした。 佐々木俊尚さんの『仕事するのにオフィスはいらない』は、ノマドという言葉の華やかなイメージとは少し違って、もっと地に足のついた「自分の注意と行動をどう扱うか」という話に踏み込んでいます。読者が保存していた抜粋にも、その核心がかなり露骨に出ています。たとえば、メールをその場で振り分けて受信箱を空にするような実務的な工夫や、持ち歩く荷物を最小限に絞る判断の仕方。そして何より、ノマドである以前に「自律ができないと環境の自由度に飲まれる」という指摘。これは、働く場所の話ではなく、日々の判断の癖をどう整えるかの話なんですよね。 さらに、本書が繰り返すのは「アテンションをどう扱うか」という視点です。情報を集めるだけで終わらせず、どの情報を使い、どれを捨てるのか。その見極めに自覚的であることが、どこで働くにしても効いてくる。僕自身、RSSやメモの扱い方を見直すだけで、無駄な回遊が一段減りました。 場所に縛られず働きたいけれど、自由な働き方に漠然と不安がある人にとくに刺さる本だと思います。ノマドを目指すかどうかはさておき、「注意と行動の扱い方」を現実的に整えたい人には、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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