
50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
林 總
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この本について
売上や利益の数字を前にすると、何をどう変えればいいのか急に自信がなくなることがあります。コストを削るべきなのか、値上げに踏み切るべきなのか。そもそも「どこが本当に効くポイントなのか」が見えなくて、いつも場当たり的な判断になってしまう。自分もずっとその繰り返しでした。 この本は、そうしたモヤモヤを「仕組みとして理解する」方向に引き戻してくれます。たとえば、値上げやコスト削減の判断は、結局はそのあとに何個売れるかで決まるという当たり前のようで見落としがちな視点。あるいは、限界利益と在庫回転を掛け合わせた“儲ける力”の考え方。数字は数字として扱いつつ、店舗の稼働率や顧客の行動と結びついた現実の話として描かれているので、机上の空論にならないのがありがたいところです。 特に刺さったのは、固定費や在庫の扱いを「名探偵のように観察する」という姿勢でした。エアコンひとつの話から、ピザ窯の稼働率、サラダバーの仕入れなど、どれも“そこを見直すだけで世界が変わる可能性がある”という気づきをくれます。決して魔法のメソッドではないけれど、実際の動きに落とし込めるヒントが多い。 数字に苦手意識がある人よりも、「なんとなく損益の仕組みが腑に落ちていないまま現場判断をしてしまっている人」にこそ刺さる本です。自分の店や仕事のどこから手をつけるべきか、少しだけ視界がクリアになります。
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