
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
林 總
ダイヤモンド社 / 2014-07-28
この本について
お金まわりの話って、仕事でも日常でも「なんとなくわかってるつもり」で流してしまいがちですよね。利益は出てるのに手元に現金がないとか、在庫が積み上がっているのに危機感が湧かないとか、数字の“仕組み”がつかめないまま判断してしまうあの感じ。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本を読んで印象的だったのは、難しい会計理論よりも「現場でお金がどう動いているか」を容赦なく突きつけてくるところです。たとえば、コハダと大トロの話。材料としてはどちらも“儲かる食材”のはずなのに、仕入れてから現金に戻るスピードが違うだけで、1ヶ月後に手元に残るお金が桁違いになる。頭では知っていたつもりでも、「ああ、こういう風に現金が寝ているのか」と腑に落ちました。また、利益と現金がズレる理由や、在庫や売掛金が膨らむ怖さも、実際の企業不祥事の例を交えながら描かれていて、数字がいきなり生々しく感じられるようになります。 さらに、機械に投資するときの資金の考え方や、現場レベルの作業と月次決算をどうつなげるか、といった“運営のリアル”にも触れてくれるので、単なる会計の本というより、現場感覚を取り戻すための一冊に近いです。自分も読んだあと、資産や在庫の増減を以前より丁寧に見るようになりました。 数字が苦手でも、仕事で「現金の流れがつかめない」と感じたことがある人には刺さると思います。経営者じゃなくても、自分の働き方や判断の質が変わるタイプの本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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