
考える短歌―作る手ほどき、読む技術―(新潮新書)
俵万智
新潮社 / 2004-09
累計読者数4
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約3時間25分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
短歌を作ろうとすると、気持ちはあるのに言葉がうまく形にならなくて、「なんか散らかるな…」という感覚がつきまといませんか。僕も同じで、勢いで書いた一首をあとから読み返して、「結局なにを届けたかったんだろう」と立ち止まることがよくあります。 俵万智さんの『考える短歌』は、そのもやっとした部分を、具体的な“手の動かし方”でほどいてくれる本でした。たとえば、気づいたら多用してしまう「も」や「の」を一度疑ってみるだけで、焦点のぼやけた歌がキュッと締まる感覚がありますし、文末を現在形に変えるだけで、過去の出来事まで目の前の景色みたいに立ち上がるのは、実際に手を動かしてみるとすぐ実感できます。また、比喩を二つ並べない、体言止めは一回まで、数字は客観性を与えてくれる――こういう小さな工夫が、一首の密度を確実に変えてくれるんですよね。 何より刺さったのは、「心が揺れた瞬間を丁寧に見つめること自体が、短歌を作る行為になる」という視点でした。大事件じゃなくても、日常の「あっ」を立ち止まって味わうだけで、言葉の筋肉が少しずつ柔らかくなっていく感じがあります。 自分の言葉で短歌を作りたいけれど、どこから整えていいかわからない人にこそ、そっと効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、自作を徹底的に推敲吟味すること。ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に「こうすればもっと良くなる」を添削指導。この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、表現の可能性を追究する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。
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