
「中卒」でもわかる科学入門 ”+-×÷”で科学のウソは見抜ける! (角川oneテーマ21)
小飼 弾
KADOKAWA / 2013-02
この本について
なんとなくニュースを見ていても、専門家の言うことが本当に正しいのか判別できなかったり、エネルギー問題やAIの話題になると「結局どう考えたらいいんだろう…」と手が止まることってありますよね。僕も長いあいだそうで、難しい話を“難しいまま”受け取ってしまう息苦しさがありました。 この本が面白いのは、科学そのものを理解するというより、「ものの見方をどう整えるか」を徹底して扱ってくれるところです。簡単に考えるのではなく、簡単に扱える形にほぐすとはどういうことか。意見がぶつかった時にまず相手を正しいと仮定してみる、という姿勢の意味。さらに、四則演算や単位の確認といった、ごく基本的な道具があれば専門家の話にもちゃんと“参加”できるという現実的なラインも示してくれます。 個人的に刺さったのは、エネルギー問題の話が夢物語ではなく「いつ頃どんな条件ならありえるか」という見通しまで含めて語られているところでした。欲望や自由意志の話も、人間の行動を科学的に扱うとはどういうことかを考えるきっかけになります。知識を増やすというより、自分の思考の癖がどう変わるかが実感しやすい一冊でした。 「専門家の話を鵜呑みにするのも疑いすぎるのも嫌だ」という人に特に向いていると思います。科学を“遠い世界のもの”と感じていた人ほど、視界がひらけるかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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