
細雪(上)(新潮文庫)
谷崎潤一郎
集英社 / 2011-10-18
累計読者数6
平均ハイライト数 14.2件/人
推定読了時間 約3時間54分
star総合評価 59/100
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check_circle推定完走率 55%
この本について
人の気持ちって、近くにいるほど分かったつもりになって、実は何も見えてなかったりしますよね。家族の判断に口を挟めないもどかしさ、相手の気まぐれに振り回される疲れ、ほんとうは弱っているのに平気なふりをしてしまう自分。それぞれ小さなことなのに、積み重なるとしんどくなります。 『細雪』を読んで感じるのは、そういう“生活の中の揺らぎ”を逃さず描いていること。たとえば、見合いの段取りひとつで姉妹の立場や気遣いがずるずる動いていく感じや、妊娠の兆しに喜びと不安が入り混じるあの複雑さ。誰も悪くないのに、それぞれの思惑が少しずつ噛み合わず、静かに疲弊していく空気が妙にリアルです。読んでいると、「ああ、こういう風に人は迷ったり言い訳したりして、自分を保ってるんだよな」と落ち着いて受け止められるようになる。 物語として華やかさもあるのに、じつは日常の感情の動きを丁寧にすくい上げてくれる本なので、今の自分の生活にも自然と重ねられます。特に、人間関係の「何となくしんどい理由」が知りたい人には刺さると思います。自分の迷いの輪郭が、少しだけ静かに整っていく一冊でした。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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出版社による紹介
大阪船場のかつての名家・蒔岡の四姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子の織りなす人間模様。昭和十年代の蘆屋を舞台にした谷崎潤一郎の名作を漫画化。
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