
生産管理の基本としくみ
田島 悟
この本について
生産管理の本って、目の前の現場にすぐ効くものと、概念ばかりで遠く感じるものがあって、どれを読んでも腑に落ちない時期がありました。特に「生産計画って結局なにを決める話なのか」とか、「MRPと日程計画の距離感がつかめない」とか、断片的な知識が頭の中でつながらず、現場の改善にも活かしきれないまま時間が過ぎていくあの感覚。あのモヤモヤに近いものを抱えている人には、この本はけっこう実用的に響くと思います。 この本がいいのは、抽象的な管理論ではなく、在庫の動きやリードタイム、セル生産やワークサンプリングといった“現場で実際に遭遇するもの”を、一段ずつつなげて説明してくれるところです。たとえば、追番方式にはメリットもあるけれど不良や設計変更が入ると一気に複雑化する、という「きれいごとでは回らない現実」まで踏み込んでくる。さらにMRPは理屈だけでなく、正味所要量の割り出しからロットまとめ、発注リードタイムの扱いまで具体的に書いてあるので、日々の判断とリンクしやすい。品質管理も、品質特性や工程能力指数をどう見ればよいかを“作業としての視点”で語ってくれるので、読みながら自然と自分の職場に当てはめる流れができます。 全体として、体系書なのに距離が遠くなく、読みながら「ああ、だから自分の現場ではこうなっているのか」と腑に落ちる瞬間が何度かありました。工程や在庫の動きが頭の中で一本につながらない人、あるいは改善活動をやっても効果が出たり出なかったりして理由がつかめない人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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