
物流とロジスティクスの基本 この1冊ですべてわかる
湯浅和夫
日本実業出版社 / 2009-02-01
この本について
在庫や物流まわりって、普段の業務のつぎはぎで何とか回しているように見えて、実は「なぜこうしているのか」が自分でもよく分からないまま続いていたりします。発注のタイミングも、在庫の持ち方も、リードタイムとの関係も、どこか勘と経験に寄ってしまう。その結果、倉庫が膨らんでいく理由も説明しづらいし、コストの何が効いているのかもつかめない。僕自身ずっとこのあたりがモヤモヤしていました。 この本がよかったのは、在庫や物流の仕組みを「企業活動の一部」として地に足のついた説明でつなげてくれるところです。たとえば、リードタイムが長いと在庫が増えるのではなく、そこに予測が入り込むから不確実性が増える、という指摘はかなり腑に落ちました。また、物流コストを輸送・スペース・作業という具体的な活動に分けて見直すだけで、どこから手をつければいいかが急にクリアになる感じがあります。倉庫がムダの隠れ蓑になりやすい理由や、発注頻度が在庫量の決定要因になる話も、日々の現場を思い返しながら読むと「確かに」と思わされます。 ふだんの業務で「在庫って結局どう扱えばいいのか」がつかみきれない人、あるいはロジスティクスやSCMという言葉を聞くたびに距離を感じてしまう人には、ちょうどいい一冊だと思います。大げさな方法論ではなく、実務の視点で“仕組みの見方”を整えてくれる本です。大きく改善しなくても、まずどこを疑えばいいのか、そのヒントが素直に拾えるはずです。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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