
世界一わかりやすい在庫削減の授業
若井 吉樹
サンマーク出版 / 2009-08
この本について
在庫って「なんとなく多い気がするけど、どこから手をつけていいか分からない」という状態が続きやすいですよね。数字は見ているつもりでも、実態がつかめないまま日々の発注に追われてしまう感じというか。僕も経験がありますが、在庫はいつの間にか“問題を隠すクッション”になっていて、気づけば倉庫代も作業コストも膨らんでいるのに、改善の糸口が見えないままなんですよね。 この本の面白いところは、在庫管理の仕組みを「ビールの6本パック」や「お米の買い方」みたいな日常の感覚に落として説明してくれるところです。かんばん方式なら、最初の1本を取ったら札を外すだけ。ツーボックス方式なら、容器が空いたら買う。この単純なルールに置き換えることで、自分の職場の在庫の“動き方”が急に立体的に見えてきます。さらに、在庫を減らすには注文リードタイムを短くするしかない、でもそれは取引先との関係も含めた現実的な交渉が必要で…という、机上論で終わらせないリアルな視点がありがたいところです。 もう一つ刺さったのは、倉庫の整理だけで在庫が大きく減るという話。赤札を貼って一か所に集めるだけで、「本当に売れるもの」と「ただ置かれているだけのもの」が可視化される。やっている企業は当たり前にやっていることなのに、現場にいると後回しになりがちな部分なんですよね。 在庫に振り回されている感覚があるけれど、専門書を読むほどの余力はない…そんな人に静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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