
禁酒セラピー
Allen Carr
Arcturus Publishing / 2011-11-09
この本について
お酒との距離感って、うまく言葉にしづらいですよね。飲み会の空気とか、仕事終わりの「一杯くらい…」とか、やめたい気持ちと惰性のあいだで揺れる感じ。僕も同じで、飲まないほうが楽だと頭では分かってるのに、どこかで「飲まない自分はつまらないのでは」と不安になるタイプでした。 『禁酒セラピー』は、そのモヤモヤを力づくでねじ伏せる本ではなくて、いま自分の中で当たり前になっている思い込みを、ひとつずつほぐしていく本です。たとえば「飲んだほうが社交的になれる」という前提を問い直されたとき、僕はけっこうドキッとしました。酔って麻痺した状態で「社交的になった気がする」だけなら、それは単なる脳の錯覚で、本当の自分を閉じ込めているだけなんじゃないかと。また、「最初の一杯を飲まない限り酔うことは絶対にない」というシンプルすぎる指摘も、逆に逃げ道を奪ってくれる感じがあって、妙に腹に落ちました。 そして何より、悪い一日を「飲む理由」にしてしまう癖を、静かに、でも確実に剥がしてくれるところがありがたいです。酒で状況が好転したことなんて一度もないことを、僕自身ようやく認められました。 これは、禁酒したいとまで思っていなくても、「なんとなく自分の飲み方に違和感がある人」に刺さる本です。飲む・飲まないの二択より前に、自分の行動を自分で選べる感覚を取り戻したいとき、読んでみるといいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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