
ひとり飲み飯 肴かな
久住昌之
日本文芸社 / 201506
累計読者数4
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 30/100
boltライト読書型
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この本について
仕事で疲れた日の帰り道、「なんとなく一杯飲みたいけど、誰かと約束するほどの元気はない」という時ってありますよね。ひとりで飲むのは気楽なはずなのに、店に入るまでの数歩が妙に重かったり、結局コンビニで済ませてしまって後悔したり。そんなモヤモヤに心当たりがある人には、この本がじわっと効いてきます。 久住昌之さんの『ひとり飲み飯 肴かな』は、派手なグルメ本ではなく、ひとり飲みの場でふっと心がほぐれる瞬間が丁寧に描かれています。たとえば、吉祥寺の「闇太郎」で覚えたカツオの食べ方の話。特別なご馳走ではないのに、気取りのない木曽の酒と合わせると、生きていく手触りが少し戻ってくるような感じがするんです。読者が抜き出していたのも、そういう“肩の力が抜ける組み合わせ”に共感したからなんだろうなと思います。 さらに、店のオバチャンが手を上げて、ついでにもう一度振ってくれるあの感じ。大げさなドラマではないけど、ひとりでいるはずなのに誰かに受け入れてもらえたような小さなあたたかさがある。こういうシーンが続いていくことで、「ひとりで飲む時間って、意外と悪くないかもしれない」と思えるようになるんです。 派手な気づきを求めている人よりも、日々の小さな空白をどう扱っていいか迷っている人に届く本です。ひとり飲みを習慣にしてみたいけど、ちょっと勇気が出ないという人には、背中を軽く押してくれる一冊だと思います。
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