
乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎
株式会社朝日新聞出版
累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約6時間6分
star総合評価 52/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%
この本について
仕事と家庭のどちらを優先すべきか、あるいは何か大きな喪失に直面したとき、自分の中の整理がまったく進まないことに後ろめたさを覚えることがあります。周りは「時間が解決する」と言うけれど、自分だけ取り残されているような感覚になる人も多いと思います。 『乱反射』は、そんな日常のズレや、誰にも言えない苛立ちを丁寧に拾ってくれる小説でした。仕事は替えが利くのに、子育ては自分にしかできない。それなのに社会は逆に扱う。この矛盾に気づくと、自分の感じていた違和感にも少し言葉が与えられます。また、喪失の痛みは「時間が解決するものではなく、自分で向き合うしかない」という描写は、状況を安易にまとめず、逃げ場のない現実にそっと寄り添ってくれます。 登場人物たちの小さな反応の鈍さや、噛み合わない会話の積み重ねが、他人の事情と自分の事情が交錯するときの不器用さをそのまま映しているので、「自分だけがうまくできていない気がする人」には静かに効くと思います。私自身、何かを判断しきれず止まってしまうときに、この物語の視点の重なりが少し呼吸を整えてくれました。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった!
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