ヨムナビ
ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

ワイルド and 仁木 めぐみ

岩波書店 / 2019-09-18

累計読者数5
平均ハイライト数 41.8件/人
推定読了時間 約5時間16分
star総合評価 68/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

人間関係とか、自分の欲とか、社会の空気とか。頭では割り切れないのに、どこかで「こうあるべき」に縛られてしまう瞬間ってありますよね。僕もよくそこで立ち止まります。そんな時に読み返したのが『ドリアン・グレイの肖像』でした。物語というより、刺さるひと言に足を止められるタイプの本です。 この作品の強みは、きれいごとをいっさい書かないところだと思います。たとえば「人は、自分にこそ必要なものを人に与えたがる」という指摘は、誰かに“親切にしたつもり”の自分の動機が、実はどこまで純粋だったのか考えさせられるし、「若さがあるうちにこそ、若さを知っておかなければ」というセリフは、他人の期待に合わせてばかりいる自分への小さな警報みたいでした。さらに「他人の過ちまで負ってやるには人生は短すぎる」という冷めた一文は、背負い込みがちな時期ほど、気持ちの重さをスッと軽くしてくれます。 物語の派手さよりも、人間の弱さや矛盾をそのまま見せつけてくるような言葉が多いので、読んでいて心地よいとは限りません。でも、その“ひっかかり”があるからこそ、日常の小さな選択が少し変わる感じがあります。誰かに振り回されやすい人、あるいは自分の感情の扱いに迷う人には特に刺さると思います。 きれいに整った答えよりも、「人間ってこういうところあるよな」と静かに認められる本がほしい時に、そっと置いておきたい一冊です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

19世紀末、ロンドン。画家のモデルをつとめるドリアンは、若さと美貌を映した自らの肖像画を見て、自分自身はいつまでも若々しく、年をとるのは絵のほうであってほしいと願う――。快楽に耽り悪行に手を染めながらも若さを保ちつづけるドリアンと、かれの魂そのままに次第に恐ろしい醜悪な姿に変貌する肖像画との対比を描く。新訳。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要