
時代を生きる力
高城剛
マガジンハウス / 2011-06-23
この本について
最近、自分の判断に自信が持てなかったり、社会の変化に置いていかれているような感覚を抱える人、多いんじゃないでしょうか。何かおかしいと思いつつ、じゃあどうすればいいのかははっきりしないまま日々が過ぎていく。僕自身もその曖昧な不安の中で、本をきっかけに少し視界がひらける瞬間があります。 高城剛さんの『時代を生きる力』は、社会批評のようでいて、実は「個人がどう身を守り、どう動くか」という実践の話が多い本です。読者の方が抜き出していた箇所を見ると、特に刺さっているのは、変化を怖れずに動く姿勢や、日本社会の硬直性との向き合い方、自分の物語を生きる決断の部分だと思います。たとえば、変化の目的を「リスクを減らすための柔軟性」と言い切る視点は、何かを失う恐さばかり考えて動けなくなる時に、現実的な指針になります。首都圏の不動産や消費に偏った生き方から、場所やお金の使い方を分散させる提案も、日常レベルで行動を変える具体性があります。 そして何より、この本は「真実がどこにあるかより、自分の物語を進められるか」という視点をくれるところが大きいです。社会がどうであれ、自分との対話を避けてきたことを認めるところからしか動けない、という冷静さがある。深刻な自己啓発にはならず、でも逃げ道も作らない、そのバランスがちょうどいい。 既存の価値観に違和感があるけれど、どう動けばいいか掴めない人に向く本だと思います。僕も読むたびに、迷ったままでいいから一度立ち止まって考えようと思える一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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