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日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)

日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)

一ノ瀬俊也

講談社 / 2014-01-20

累計読者数5
平均ハイライト数 38.2件/人
推定読了時間 約3時間29分
star総合評価 74/100
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この本について

戦争の話を読むときって、「なんでそんな判断になるんだろう」とか「個人はどう感じていたんだろう」というところがずっと引っかかりますよね。数字や作戦名だけ追っても、その場にいた人たちの不安や混乱までは見えてこない。私もずっとそこにモヤモヤが残っていました。 この本は、米軍が当時の日本兵をどう観察し、どう記録したかという“外側からの視点”が中心なんですが、それがむしろ日本軍の弱さや心理のリアルさを照らし出してくれます。事前の計画が崩れると一気に脆くなる指揮系統とか、体罰を恐れて戦うしかなかった兵士の心境とか、村社会的な集団への帰属がどうふるまいに出ていたかとか。教科書的な「精神主義」では説明できなかった部分が、具体的な行動として浮き上がってきます。読んでいると、組織が追い詰められたときの人の動きって、時代や職種を超えて似ているんだなと妙に現実味を感じました。 「歴史を知りたい」というより、「人が追い詰められたとき何が起きるのか」を知りたい人に刺さる一冊です。組織の中で判断が揺らぐ瞬間や、集団の空気が個人を縛る構図を、遠い過去の話としてではなく、自分の環境にも重ねながら読めるところが、この本のいちばんの効きどころだと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし日本軍=玉砕というイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えはむしろ見えづらくなってしまうおそれがあります。本書は、戦争のもう一方の当事者である米軍が軍内部で出していた広報誌を用いて、彼らが日本軍、そして日本人をどうとらえていたかを探ります。(講談社現代新書)
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