
ニワトリ 愛を独り占めにした鳥 (光文社新書)
遠藤 秀紀
累計読者数6
平均ハイライト数 11.2件/人
推定読了時間 約5時間38分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
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この本について
日々の仕事に追われていると、自分が当たり前だと思っている価値観や、口にしているものの背景を深く考える余裕ってなかなかないですよね。僕も「まあそういうものだろう」で流していた領域が多いんですが、この本に出会ってから、日常のすぐそばにあるニワトリという存在が、まったく違う相貌で立ち上がってきました。 面白かったのは、ニワトリが「どんな社会でもなんとか共存できる動物」であり、日本の食卓の中心に座っている理由が、気合論でも文化論でもなく、生物としての特性と経済の積み重ねで説明されていくところです。例えば、飼育のしやすさや移動の容易さが、戦後の食糧事情や産業構造とどう噛み合ったのか。あるいは、一億羽以上が毎年“役目を終える”という現実を知ることで、普段の食卓に対する距離感が少し変わるところ。さらに、野生のセキショクヤケイに遡る章では、「今見えているニワトリ像って、実は人間側の都合に寄りすぎていたんだな…」と、いい意味で視界がひっくり返ります。 大げさな人生論にはならないけれど、身の回りの“当たり前”を一段深く見たい人にはしっかり刺さるはずです。自分の世界の解析度を少し上げたい時に、そっと効いてくる一冊でした。
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