ヨムナビ
【電子特別版】オーパ! (集英社文庫)

【電子特別版】オーパ! (集英社文庫)

開高健、高橋昇

集英社 / 1981-03-25

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約5時間18分
star総合評価 31/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

日々、同じ景色ばかり見ている気がして、気づけば心の奥が薄く曇っていくことがあります。疲れているわけでもないのに、何かに驚く感覚がすっかり鈍ってしまったようなあの感じです。忙しさでごまかしているけれど、本当は「このまま枯れていくのかな」と不安になる瞬間がある人も多いと思います。 『オーパ!』は、その曇りに風を通してくれるような一冊でした。アマゾンでの旅や釣りの記録ではあるのですが、読んでいると、著者自身がくぐり抜けてきた“中年のぬかるみ”や倦怠の重さがじわじわ伝わってきて、そこにチカッと差し込む《驚き》の光が自分のほうにも飛び火してくる感覚があります。言葉で定義してしまった瞬間に世界が小さくなる、そんな怖さと面白さが同時に描かれていて、読んでいる側も「あ、まだ自分の感覚って死んでなかったんだ」と気づかされるんです。 特に、幸福を時間の長さで語るあの一節は、妙に現実的で、同時に笑ってしまう余白がありました。理屈で整理しきれない「生きていく手触り」を、少し取り戻すきっかけになると思います。頭で考えるより、まず世界に触れ直したい人に刺さる本です。 日常の温度がぬるくなってきたと感じるとき、いきなり人生を変える必要はなくて、ただ自分の感覚がゆっくり目を覚ます方向に少しだけ舵を切る。それくらいの距離で読める一冊でした。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は1に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【オリジナル写真満載!】何かの事情があって野外へ出られない人、海外へいけない人、鳥獣虫魚の話の好きな人、人間や議論に絶望した人、雨の日の釣師……すべて書斎にいるときの私に似た人たちのために。──開高健は本書巻頭にそう書いた。南米の大河アマゾンの釣魚・冒険・文明論ノンフィクション。稀代の文章家の猛烈な表現力で記されたこの伝説の旅は、その驚き(オーパ!)の豊かさ、深さ、面白さで、また、その文明論の射程で、いまだ他の追随を許さない。追うのは巨大魚ピラルクー、肉食魚ピラニア、黄金のドラド、名魚トクナレ……。旅程はアマゾン河口の街・ベレン、冒険の基地・サンタレン、大湿原の入口・クイヤバ、砂漠の人工都市・ブラジリア……。その美、その食、その壮大。心躍る紀行文学の古典がオリジナル写真満載の電子特別版で登場。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要