
薬なし、自分で治すパニック障害 (角川SSC新書)
森下 克也
KADOKAWA
この本について
パニックの症状って、理由がわからないほど身体が勝手に暴走しているように感じることが多いですよね。電車に乗るだけで不安がぶり返したり、肩こりや頭痛、生理前の不調がそのまま発作につながる気がしたり。自分の性格のせいなのか、脳の問題なのか、どこを手当てすればいいのか分からないまま毎日をやり過ごしている…そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。 この本は、そうした混乱を少しずつほどいてくれます。特徴的なのは、パニック障害を「脳だけの病気」と決めつけず、自律神経や体質、ストレスとの関係を丁寧に見ていくスタンスです。たとえば、動悸が強いときと、のぼせやめまいが強いときでは、体の中で関わっている“部位”が違うという考え方。その違いによって漢方の処方が変わるのですが、そこにあるのは「あなたの症状にはちゃんと理由がある」という視点なんですよね。広場恐怖や予期不安といった現象も、性格やストレスに根ざした連鎖として説明されていて、読んでいるうちに「自分だけの異常じゃなかった」と落ち着いてきます。 薬を否定する本ではなくて、「身体のしくみを知ることで、怖さの輪郭がはっきりして発作に振り回されにくくなる」という位置づけの本です。特に、症状が出るタイミングにパターンを感じている人や、自律神経の乱れとパニックの関係が気になっている人には静かに刺さると思います。自分の体と折り合いをつけるためのヒントが欲しいときに、そっと手元に置いておきたくなる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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