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三十光年の星たち(上)(新潮文庫)

三十光年の星たち(上)(新潮文庫)

宮本 輝

毎日新聞社 / 2011-03

累計読者数3
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約5時間56分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 68%

この本について

仕事でも人間関係でも、頭では分かってるのに身体がついてこなかったり、効率や正しさを求めすぎて逆に迷子になることってありますよね。自分でも理由がよく分からない横着や、つい「自分なりに」やって満足してしまう感じも、日常ではよくあると思います。 『三十光年の星たち』を読んでいて、保存されていた抜粋の多くが“現場で見て考えること”や“自分の慢心に気づく瞬間”に集まっているのが印象的でした。机上の効率ではなく、まず動いて、触れて、そこで掴んだ違和感から考える。その姿勢が物語の中で何度も描かれます。また、逃げたくなる課題や、自分が無意識に楽な方へ流れてしまう癖と向き合う場面も多くて、どれも小さな痛みを伴いながらも視点をひっくり返してくれるような描写なんです。 この本が効くのは、効率や理屈だけでは前に進めないとき、あるいは自分の“横着”に気づいてしまってちょっと落ち込むとき。自分を責めるんじゃなくて、現場に戻るようにそっと軌道修正してくれる。専門家のプライドや偏りに対しても、少し距離を置いて見られるようになるのが心地いいです。 こんな人に刺さると思います。自分を立て直したいけれど、大げさな励ましより、静かに背中を押してくれる言葉を求めている人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親に勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。そんな坪木に佐伯はある提案をする。それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、返済の滞る人びとのもとへ「取り立て」に出かけるというものだった...。圧倒的な物語の愉楽。宮本文学の到達点。
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