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群れは意識をもつ (PHPサイエンス・ワールド新書)

群れは意識をもつ (PHPサイエンス・ワールド新書)

郡司ペギオ-幸夫

PHP研究所 / 2014-05-02

累計読者数5
平均ハイライト数 12件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

最近、チームでも個人でも「全体がどう動いているのか分からない」「自分の判断が全体にどう影響しているのか見えない」といったモヤモヤをよく聞きます。僕自身、プロジェクトに関わる人数が増えるほど、意思決定のテンポや視界がズレていく感覚に悩んでいました。 『群れは意識をもつ』を読んで感じたのは、こうしたズレは単なるコミュニケーション不足ではなく、「非同期で動く個がどう全体をつくるのか」という構造そのものの問題なんだ、という視点です。アリがバラバラに動いているように見えて、実は先に動いた個体の痕跡を別の個体が拾うことで、結果的に広い範囲を探索し、文字を“読む”ような行動にまで至る。そこには、明確な司令塔ではなく、ゆるい時間差や不均一さがつくる“原生的な社会性”が働いている。人間のチームでも、誰かの動きが他の人の判断に間接的に効いて、徐々に全体像が浮かび上がってくる瞬間がありますよね。 また、群れが環境に応じて近傍を伸縮させるように、私たちも「どこまでを想定内とみなすか」を固定せず、曖昧さを許容した方がうまく適応できる場面がある。変化が苦しいのは、境界をカチッと決めすぎてしまうからで、幅をもった領域として扱うと、意外と回ることもある。このあたりは、仕事の進め方や役割の揺れに悩んでいる人にはかなり刺さるはずです。 専門書ではあるものの、「全体を俯瞰できないまま働いている感覚がある人」には、視点の切り替えにちょうどいい本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

数万羽が列をなして大空を一方向へ飛ぶ鳥、大海を泳ぐイワシの大群、餌に向かうアリの列...動物の群れがなぜこのように統率のとれた行動をとれるのか?動物の群れをめぐるさまざまな謎は、多くの科学者や人工知能研究者たちを魅了してきた。そうした知見をくわしく紹介するとともに、沖縄・西表島をフィールドにしたカニの集団渡河行動をめぐる著者たちの研究成果を取り上げることで、個と集団の微妙な関係性に新たな光を当てる。
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