
人はなぜ集団になると怠けるのか 「社会的手抜き」の心理学 (中公新書)
釘原直樹
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この本について
仕事でも家庭でも、人数が増えた途端に空気がゆるむ感じってありますよね。「自分がやらなくても回るし…」と頭では思っていないつもりなのに、気づけば集中が切れていたり、会議で黙ってやり過ごしてしまったり。あのモヤモヤの正体って何なんだろう、とずっと考えていました。 この本は、まさにその“ゆるみ”の仕組みを丁寧にほぐしてくれます。例えば、安全装置が増えるほど人が油断しやすくなるとか、人数が多くなるほど一人あたりの働きが薄まるとか、なんとなく感じていた現象にちゃんと名前と理由がつく。さらに面白いのは、同じ集団でも「誰の目があるか」で振る舞いがガラッと変わるところ。投票や会議、災害時の行動まで、日常生活のなかで「あ、これ自分もやってる」と思える場面が驚くほど多いんです。 読んでいて一番刺さったのは、「人は手抜きをしたい生き物だ」と突き放すのではなく、状況がそうさせているだけかもしれない、という視点です。だからこそ、課題の意味をはっきりさせたり、適度に“見られている実感”をつくったり、逆に一人でやったほうが力を出せるタイプもいる、といった現実的な工夫に落とし込めるのがありがたい。 集団に入った途端に自分の力がぼやける感じがする人、会議やチーム運営で悩んでいる人には特にしっくりくるはずです。自分のサボり癖を責めるより、まず状況を理解するところから始めたい、そんなときにそっと効いてくれる一冊でした。
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出版社による紹介
人は集団で仕事をする。しかし集団になると人は怠け、単独で作業を行うよりも一人当たりの努力の量が低下する。これを「社会的手抜き」という。例えば非効率な会議や授業中の問題行動、選挙の低投票率、スポーツの八百長などは「社会的手抜き」の典型である。本書では、このような「手抜き」のメカニズムを、多様な心理学的実験の結果から明らかにしていく。その防止策とは、はたまた功罪とは。リーダー・企業人必読書。
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