
集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか 理不尽な服従と自発的人助けの心理学 (中公新書)
釘原直樹
累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
star総合評価 46/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 69%
この本について
人が集団になると急に理不尽になったり、逆に驚くほど助け合えたりしますよね。仕事の場でも、誰かが矢面に立たされているのを「仕方ない」で片づけてしまったり、逆に一人の行動にモヤッとしたり。自分もその流れに巻き込まれている気がするのに、うまく言語化できない…そんな感覚を抱くことが僕にはよくあります。 この本が面白いのは、「人の性格」ではなく「状況や環境」が行動を決めてしまう、という視点を丁寧に積み重ねているところです。アイヒマンの例で示される“悪の凡庸さ”や、被害者に責任を押し付けたくなる公正世界信念など、自分の中にも静かに動いている心理メカニズムがあるのだと気づかされます。また、パニックはほとんど起きないのに行政やメディアが“起きることにしてしまう”構造など、僕らが日常的に接している情報の裏側にも光が当たります。タイタニック号のケースが示すように、時間とリーダーシップと誇りが揃えば人は理性的でいられる、というのも地に足がついた話として刺さりました。 結局、人は環境の影響を受けながら揺れ続ける存在なんですよね。だからこそ、誰かを単純に「悪い人」と切り捨てたくなるとき、あるいは集団の中で自分の判断に自信が持てなくなるとき、この本の視点が小さな支えになります。 集団の中での自分の揺らぎを、いったん落ち着いて見直したい人に届いてほしい一冊です。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要



![NHK 100分 de 名著 ル・ボン『群衆心理』 2021年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/81j9xLlb2TL._SY500.jpg)

