
スリッパの法則 プロの投資家が明かす「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方 (PHP文庫)
藤野 英人
PHP研究所 / 2014-05-16
この本について
仕事でいろんな会社を見るたびに、「この会社って結局どこが強いんだろう」とか、「社長の言っていること、本気で信じていいのかな」といったモヤモヤがつきまといます。数字だけ追っても判断しきれないし、雰囲気だけで決めるのも危ない。そんな行き場のない迷いに、少し現実的な視点をくれたのが『スリッパの法則』でした。 この本が面白いのは、経営者のスローガンの温度や、意思決定の速さ、社長室に置かれた物のセンスみたいな“におい”を、投資家の目線でどう読むかが具体的に書かれているところです。財務分析よりもビジネスモデルを見るべき理由とか、社長が昔話ばかりする会社がなぜ伸びにくいのかとか、言われてみれば納得なんだけれど、自分一人では気づけなかったポイントが多いんですよね。特に「速いものが遅いものを食べる」という視点は、会社選びだけじゃなく、自分の働き方を振り返るきっかけにもなりました。 読んでいると、伸びる会社って“抽象的なビジョンを語る”というより、“具体とスピードにうるさい人が率いている”という当たり前の事実がじわじわと腹に落ちてきます。だからこそ、誰かの派手な成功談より、細部のこだわりや行動のクセをどう見るかが大事なんだと感じました。「会社選びや投資判断で、最後のひと押しがいつも迷う人」には特にしっくりくると思います。自分の目で確かめるための“ものさし”を持ちたいとき、この本は静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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