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吸血鬼ドラキュラ (角川文庫)

吸血鬼ドラキュラ (角川文庫)

ブラム・ストーカー and 田内 志文

グーテンベルク21 / 2024-06-02

累計読者数5
平均ハイライト数 14.4件/人
推定読了時間 約2時間19分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

仕事でも日常でも、理由のわからない不安にふっと飲まれる瞬間ってありますよね。大したことじゃないはずなのに、胸の奥だけざわついて、どこから手をつけていいかもわからないまま時間だけ過ぎていく。僕もまあまあそのタイプで、そんなときは逆に「説明のつかないもの」と向き合う物語に助けられたりします。 『吸血鬼ドラキュラ』を読み返していて思ったのは、読者が保存してくれた抜粋の多くが“色”や“光”や“影”なんですよね。真っ暗な中で白い影が揺れたり、馬車の灯りが消えて孤独が迫ったり、理屈じゃなく感覚だけが先に動くあの感じ。物語としての恐怖というより、自分の中の曖昧な不安にそっと輪郭がつく瞬間があるんです。たとえば、得体の知れない気配に胸だけが先に震える感覚とか、逃げ出したいのに身体が動かなくなるあの描写。あれって、現実で「言葉にできないまま抱えている怖さ」に妙に重なるんですよね。 この本が効くのは、恐怖を乗り越えるためというより、まず“名前のない不安をそのまま扱う練習”になるところです。暗闇を直視するんじゃなくて、光や色の変化を通して「今どんな気持ちでいるのか」をゆっくり掴んでいく感覚。それがたぶん、日々のモヤモヤにもつながっていく。そんな読み方ができる一冊です。 特に、理由のない不安に振り回されやすい人にはしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ヨーロッパの辺境トランシルヴァニアの山中に棲む謎の城主、ドラキュラ伯爵こそは、昼は棺の泥の中で眠り、夜は人々の生き血を求めて暗闇を徘徊する吸血鬼だった。ときには狼やコウモリに、ときには霧に変身して、ドラキュラは帝都ロンドンへおもむく。次々と犠牲者が出る。それに立ち向かうべく、敢然と戦いを挑む人々の恐怖と戦慄の体験。原作は複数の語り手による手紙や日記、新聞記事を寄せ集める体裁をとっているが、この翻訳は、複数の視点は残しつつ、通常の小説形式に変更してある。吸血鬼小説の最高傑作。
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