
西洋医が教える、本当は速効で治る漢方 (SB新書)
井齋 偉矢
SBクリエイティブ / 2014-05-15
この本について
かぜをひいたときに葛根湯を飲んでみたり、花粉症で小青竜湯を試してみたりしつつ、「効くときと効かないときの差は何なんだろう…」と感じたことがある人、多いと思います。自分もそうで、なんとなく飲んでいるだけで仕組みがつかめず、結局は市販薬に戻ってしまう、みたいな日がよくありました。 この本は、その“なんとなく”の部分をかなり具体的に説明してくれます。たとえば、甘草が体質に合わないとカリウムが下がる人がいる、とか、葛根湯は胸から上にしか作用しない、とか、知っているか知らないかで判断がまるで変わる話が続きます。のどの炎症には桔梗石膏以外ほぼ効かない理由や、こむら返りは芍薬甘草湯で数分で引くけれど単体では効かない、といった“具体的な場面での使い分け”がとにかく読みやすい形で載っています。花粉症の重症時にどの処方を足すかや、胃腸炎を半日で落ち着かせる桂枝人参湯の使い方など、現場の視点がそのまま書かれているのもありがたいところです。 読みながら「あ、これ自分の悩んでいる症状って、こういう分類で考えればいいんだ」と視点が変わる瞬間が何度もありました。漢方を“ふわっとしたイメージの薬”ではなく、症状の部位や経過に合わせてピンポイントで使う道具として捉え直したい人にはすごく合うと思います。 市販の漢方に頼ることが多い人や、体調不良のときの選択肢をもう少し理解して持っておきたい人に、静かに刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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