
日本語作文術 伝わる文章を書くために (中公新書)
野内良三
この本について
文章を書いていて、どうしてもモヤっとする瞬間ってありますよね。文が長くなったり、読点をどこに置けばいいか分からなくなったり、「は」と「が」の使い分けに自信が持てなかったり。自分では通じているつもりなのに、読み返すと途端に曖昧になるあの感じ。僕自身ずっと悩んでいて、仕事の文章も日報も、なんとなく“締まらない”まま出してしまうことが多かったです。 この本がよかったのは、「日本語の曖昧さ」を責めるのではなく、どう扱えば読み手が迷わないのかを、具体的に手触りのある形で教えてくれたところです。たとえば一文一意を徹底するだけで読みやすさはかなり変わりますし、長い語群は前に出す方が自然に読めるとか、読点の位置で文の風通しが大きく変わるとか、読んだそばから自分の文章で試したくなる内容ばかりでした。「書き言葉は母語だけど外国語のつもりで」という視点も、独学ではなかなか気づきにくいところだと思います。 もう一つ助かったのは、「は」と「が」の説明が文法論ではなく“視点の話”として書かれているところです。どちらを使うかで、何を重要情報として提示したいのかが変わる。この感覚が腑に落ちると、文章の重心を自分で調整できるようになります。さらに、書き終えたら声に出して確認する習慣など、地味だけど効く処方箋も多いです。 文章にちょっとでも息苦しさを感じている人、特に「なんで自分の文は伝わらないんだろう」と悩んでいる人には刺さると思います。自分の文章の“どこが詰まっているのか”を、具体的に見えるようにしてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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