
「アラブの春」の正体 欧米とメディアに踊らされた民主化革命 (角川oneテーマ21)
重信 メイ
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star総合評価 26/100
start序盤集中型
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この本について
ニュースで見聞きする海外情勢って、「なんとなく知った気になるけど、実はよく分かっていない…」みたいな宙ぶらりんな感覚が残りませんか。イスラム、革命、軍事介入、貧困といった言葉だけが強く響いて、肝心の“そこに生きている人たちのリアル”が見えないまま議論してしまうことが、自分の中でもよくあります。 この本が効いてくるのは、そういう“情報のつぎはぎ”みたいな理解を、具体的な生活の目線に引き戻してくれるところです。焼身自殺の動画が広がった背景には、宗教でもテロでもなく、失業や腐敗に対する静かな怒りがあったこと。軍が政治だけでなく経済まで握っているエジプトの事情は、外から見る「民主化」のストーリーとは別に動いていたこと。イスラム原理主義と聞くと過激さが連想されがちだけれど、実際には「どう社会をつくるか」をめぐる意見の幅が広いこと。こういう“当たり前だけど見落としがちな現実”を淡々と示してくれます。 特に、メディアが大きく報道し始めたときにはもう物語の終盤だったという指摘は、普段の情報との向き合い方にも刺さります。私自身、ニュースの見出しで分かった気にならないようにしようと、改めて考えさせられました。表面的な説明ではなく、もっと地に足のついた理解を求めている人には向いている一冊だと思います。
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