
あるがままの生き方のススメ 老荘思想がよくわかる本 (新人物文庫)
金谷 治
累計読者数10
平均ハイライト数 10.5件/人
推定読了時間 約6時間22分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%
この本について
社会人を続けていると、「どうあるべきか」みたいな基準に自分を合わせにいく癖が、いつの間にか当たり前になってしまうことがあります。仕事でも人間関係でも、気付いたら“理想的な自分”を演じることで精一杯。ふと立ち止まったときに、そもそも自分は何者だったのかよく分からなくなる、あの感じです。 この本は、そうやって“社会的な自分”に寄りかかりすぎたときの軸直しにちょうどよかったです。道家の視点は、欲望そのものを否定しているというより、人間だけを切り取って語ることに慎重で、いったん人間をもっと広い自然のなかに置き直して眺めようとします。社会の枠から少し離れてみるだけで、「あるがまま」って結局どういうことなのかが少し変わって見えてくるんですよね。文明や進歩を前提に走り続ける自分を、一度“元の場所”に戻して考えてみる、そんな感覚が丁寧に言語化されています。 読んでいて助かったのは、「こう生きろ」と押し付けてこないところです。儒家と道家の違いが静かに整理されていて、社会的な顔と本来の自分をどう扱い分けるかのヒントになる。現象の奥にある関係までゆっくり案内してくれるような語り口で、肩に力が入りすぎたときに呼吸を整えるきっかけになる本でした。 社会の基準に合わせることに疲れつつ、かといって何を手放せばいいのか分からない、そんな人に特に刺さると思います。
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出版社による紹介
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