
実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス (PHP新書)
前野 隆司
PHP研究所 / 2017-08
この本について
なんとなく気持ちが沈む日が続いたり、失敗を引きずって頭の中がずっとざわついていたりしませんか。前に進みたい気持ちはあるのに、思考が固まってしまって、切り替えがうまくできない。自分もよくそういう状態になります。 この本がおもしろいのは、「もっと前向きに生きよう」とか「考え方を変えよう」といった根性論ではなく、日常のごく小さな行動から、じわっと心の余裕を取り戻していくところです。たとえば、干しぶどうを最後の食べ物だと思って味わうという、ちょっとしたマインドフルネスの話。これを読むと「そんなことで変わるの?」と思うかもしれませんが、実際にやってみると頭のざわつきが落ち着く感覚がありました。また、寝る前に「三つの良いこと」や「感謝」を書く習慣も、気分を無理に上げるというより、自分の視点をほぐしてくれるような感じがあります。 さらに本書では、ネガティブに振れがちなときに頭の中で騒ぎ出す「七つのオウム」の存在を示しつつ、それに気づくことがレジリエンスにつながるという視点も提示してくれます。無理にポジティブになる必要はなくて、ネガティブさも含めて自分を扱う柔らかさが大事なんだと腑に落ちました。 自分の思考が「硬くなっているな」と感じる人、あるいは最近ずっと余裕がないと感じる人には、ちょうどいいヒントが多い一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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