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日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書)

日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書)

竹内整一

累計読者数4
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約4時間23分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

ときどき、別れ際の言葉にモヤッとすることがあります。仕事の区切りでも、人との関係でも、「ちゃんと終わらせる」ことに自信がなくて、気づけば次のことに流されているだけだったりします。形だけの「お疲れさま」や「ではまた」でごまかしている感じが、自分でも落ち着かないまま残り続けるんですよね。 『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』を読んでおもしろかったのは、日本人の「終わり方」の癖をとても丁寧に扱ってくれているところでした。抜粋にもありますが、「さようなら」が本来「さようであるならば」という接続の言葉だった、という説明がまず腑に落ちます。いままでの“こと”を一度受け止めて、そこから次へ向かう。その姿勢そのものが日本的だと言われると、たしかに自分の実感とも重なるんですよね。終わりを曖昧にしていると、次の“こと”に気持ちが移らない感じ、たぶん誰でも心当たりがあるはずです。 もう一つ強く刺さったのは、「明らめる」という考え方です。どうにもならない事態を、否定も美化もせず、そのまま引き受ける。これが、悲しい別れや区切りに向き合うときの支えになるという説明は、現実的で無理がありません。決めつけるわけでも励ましすぎるわけでもなく、ただ“そうであるならば”と静かに受け入れる姿勢が、少しだけ気持ちを整えてくれます。 自分の中で「終わったこと」を丁寧に片づけたい人、人生の区切りをどう捉えればいいか迷っている人には、かなりしっくりくると思います。ここで語られているのは、日本語の豆知識ではなく、日々の小さな別れをどう扱うかという、とても実用的な視点でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一般に世界の別れ言葉は、「神の身許によくあれかし」(Goodbye)か、「また会いましょう」(See you again)か、「お元気で」(Farewell)のどれかである。なぜ、日本人は「さようなら」と言って別れるのだろうか。語源である接続詞「さらば(そうであるならば)」にまで遡り、また「そうならなければならないならば」という解釈もあわせて検証しながら、別れ言葉「さようなら」にこめてきた日本人の別れの精神史を探究する。
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