ヨムナビ
日蝕・一月物語(新潮文庫)

日蝕・一月物語(新潮文庫)

平野 啓一郎

新潮社 / 2011-01-01

累計読者数4
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 32/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

仕事でも人間関係でも、「この人の言うことを信じていいのか」「尊敬と依存の境目がよく分からない」とモヤモヤすることがあると思います。相手への敬意はあるのに、それをそのまま拠り所にしてしまうのは違う気がする…でも理由はうまく言えない。自分でも言語化しづらいあの感覚に、平野啓一郎の『日蝕・一月物語』は静かに触れてきます。 抜粋にもあるように、「人への敬愛」と「信仰めいたもの」の距離感を、主人公は徹底して疑い続けます。誰かの思想をそのまま取り入れるのではなく、どこまで自分の枠組みに引き寄せ、どこから先は距離を置くべきなのか。その手探りが、現代の私たちが抱える迷いと重なるんですよね。また、異なる価値観を排除するのではなく、自分の思考の土台に吸収しようとする姿勢も、極端に流されがちな日常にブレーキをかけてくれます。 「誰かの考えに強く影響されやすいけれど、自分の軸も見失いたくない人」に静かに刺さる本だと思います。劇的に人生が変わるような派手さはありませんが、自分がいま何を拠り所にしているのかを確かめる時間をくれます。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

平野 啓一郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

錬金術の秘蹟、金色に輝く両性具有者(アンドロギュノス)、崩れゆく中世キリスト教世界を貫く異界の光……。華麗な筆致と壮大な文学的探求で、芥川賞を当時最年少受賞した衝撃のデビュー作「日蝕」。明治三十年の奈良十津川村。蛇毒を逃れ、運命の女に魅入られた青年詩人の胡蝶の夢の如き一瞬を、典雅な文体で描く「一月物語」。閉塞する現代文学を揺るがした二作品を収録し、平成の文学的事件を刻む。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要