
ドクター・オボの自信が湧いてくる心理学 : 自分を好きになれば人生は楽しい
於保哲外
第三文明社 / 2002-08-24
この本について
最近、人からどう見られているかばかり気にして、ちょっとでも調子が落ちると「またダメだ…」と勝手に自分を減点してしまうこと、ありませんか。僕もそうで、うまくいった自分しか許せない時期が長く続きました。でも、この本を読んでいて、読者の方が保存していた抜粋を見ても、「ああ、みんな同じところでつまずくよな」と思ったんです。 特に刺さるのは、「壊れた鐘でも、それが自分の鐘ならいいじゃない」という視点です。完璧じゃない自分のまま生きるって、言葉にすると簡単だけど実行はむずかしい。でもこの本は、完璧とは別の場所にある“広々とした心”を見せてくれます。たとえば我慢ではなく「能忍」という姿勢――ただ耐えるのではなく、余裕を持って現実を受け止めるあり方。これを知っているだけで、しんどい日の呼吸の仕方が変わるような感覚があります。また、「良いことが起きるほうがむしろ不思議」という視点も、悪い波の時期に自分を責めすぎない小さなクッションになるはずです。 そしてもうひとつ、この本は“家族文化”にも触れています。自分が育った環境がしんどさにつながっていると気づいたとき、その連鎖を自分の代で止めていい。完璧な家族像を作る必要はなくて、カラオケでもゲームでも、できる範囲の「楽しさ」を少しずつ積み替えればいい。その具体性が救いになります。 自分を好きになることにどうしても抵抗がある人、条件つきでしか自分を認められない人には、特に静かに響く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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