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人間の大地 (光文社古典新訳文庫)

人間の大地 (光文社古典新訳文庫)

サン=テグジュペリ and 渋谷 豊

累計読者数39
平均ハイライト数 17.4件/人
推定読了時間 約6時間59分
star総合評価 65/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 45%

この本について

仕事に追われたり、日々の責任をなんとか回しているだけで終わってしまうと、「自分は何を軸に生きてるんだろう」とふと立ち止まる瞬間がありますよね。考える余裕はないのに、心のどこかでは息苦しさだけが積もっていく。そんなときにこの本を読むと、砂漠や夜空の描写よりも先に、「自分はいつのまにか小さな牢獄を作っていたのかもしれない」という感覚がじわっと出てきます。 サン=テグジュペリは、飛行機という“職業の道具”を通して、人は障害に向き合うときに初めて自分と出会うんだ、と淡々と語ります。読者が保存していた箇所も、まさにそこに惹かれている感じがしました。たとえば、年老いた役人の話。誰だって同じで、気づかないうちに光を遮る壁を積んでしまう。でもそれは責めるためじゃなく、「誰かが肩をつかんで引き戻してくれていたら」という含みがあって、読む側にも妙な救いがあります。あるいは、地面の抵抗を通してしか本当の自分は見つからないという指摘。仕事でも私生活でも、目の前の厄介ごとに向き合うことが、自分を削るんじゃなくて逆に形にしていくんだ、と思えるんです。 そしてもう一つ大きいのは、職業が人と人を結びつけるためにある、という視点です。物質的な成功に走るほど孤独になっていく感覚を経験した人には、この静かな言葉がかなり沁みると思います。 生き方が固まってしまった気がする人、あるいは「今の自分に少し飽きている人」に、じわじわ効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

郵便機のパイロットとして長いキャリアを持つ著者が、駆け出しの日々、勇敢な僚友たちのこと、アフリカや南米での人々との交流、自ら体験した極限状態などについて、時に臨場感豊かに、時に哲学的に語る。人間にとって大切なものは何かを鋭く問うたサン=テグジュペリ文学の大傑作。
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