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イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫)

イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫)

森本公誠

講談社 / 2011-06-09

累計読者数3
平均ハイライト数 79.3件/人
推定読了時間 約5時間42分
star総合評価 66/100
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この本について

最近、チームや組織の雰囲気がうまく噛み合わない理由を言語化できず、なんとなく「人が集まるって難しいな」と感じることが多いかもしれません。個人の努力とは別のところで、集団そのものが持つ力や限界があるのでは…とぼんやり思っている人には、イブン=ハルドゥーンの考え方がすっと入ってきます。 この本が面白いのは、王朝や国家の話をしながら、結局は「集団はどう動くのか」「それに巻き込まれる個人はどう振る舞うのか」を淡々と説明してくれるところです。たとえば、連帯意識がどこから生まれて、どこで弱まり、権力がどう変質していくのか。あるいは、組織の寿命が三世代で尽きるという発想が、なぜ歴史を通して繰り返されるのか。そういう視点を知っておくと、自分がいま見ている職場やコミュニティの「動き」が少し落ち着いて見えるようになります。 また、彼が「社会は人間にとって不可欠」と言い切った上で、理想論に逃げず、宗教や制度が力を持つ条件、環境が人間の気質に与える影響まで丁寧に考えているのも助かります。自分の悩みが、個人の性格ではなく構造の問題として理解できると、変に自分を責めなくてすむのがありがたいところです。 集団の力学に疲れつつも、そこから降りるわけにもいかない人に、とても静かに効いてきます。こんな人に刺さると思います。

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出版社による紹介

十四世紀のチュニスに生まれ、政治家として栄達と失脚を繰り返すなかで独自の「文明の学問」を拓いたイブン=ハルドゥーン。文明と王権はいかにして崩壊するのか、都会と田舎の格差はなぜ広がるのか、歴史の動因となる「連帯意識」とは――。イスラーム世界にとどまらない普遍性と警句に満ちた主著『歴史序説』の抄訳と、波瀾の生涯。(講談社学術文庫)
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