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一揆の原理 (ちくま学芸文庫)

一揆の原理 (ちくま学芸文庫)

呉座勇一

累計読者数7
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約4時間44分
star総合評価 38/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%

この本について

仕事でも人間関係でも、「理屈じゃ説明できない集団の動き」に巻き込まれて戸惑うことってありますよね。合理的に考えればもっと違うやり方があるのに、現場ではなぜか通らない。あの空気の正体は何なのか。個人ではなく「人がつながる時の力学」を理解したいけれど、どう読み解けばいいのか分からない。そんな時に、この本がけっこう効きました。 一揆というと、教科書のイメージでは暴動や武装蜂起のかたまりですが、著者はそこをひっくり返します。実際に一揆の多くは非武装で、むしろ契約によって新しい縁を結び直す仕組みに近かったこと。飢饉や戦乱が続く不安な時代に、人々が旧来の「なあなあ」では立て直せず、合理よりも共感や信念でつながる選択をしたこと。こうした視点が入ると、「なぜ人は非合理な行動に踏み切るのか」というモヤモヤが少し整理されていきます。 また、一揆の背景には「正義の確信」を共有することで暴走にも結束にも変わり得るという危うさがあった、と淡々と描く部分が印象的でした。現代でも、職場やコミュニティでの“空気の一体感”が合理性を押し流す場面ってありますよね。あれを歴史の文脈から見直すことで、距離を置いて考える余裕が生まれます。 歴史の知識が欲しい人より、「集団の動きに振り回されがちな自分を少し俯瞰したい人」に向く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一揆の思想と行動原理は、現代のソーシャル・ネットワークに通じている。新進気鋭の歴史学徒が、一揆の本質を解明し、混迷する現代社会を生き抜くための新しい「ソーシャル・ネットワーク」のあり方を考察する。
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