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『泉鏡花全集・188作品⇒1冊』

『泉鏡花全集・188作品⇒1冊』

泉 鏡花

累計読者数7
平均ハイライト数 1.4件/人
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

日々の判断や人間関係に追われていると、「自分の気持ちがどこにあるのか」よく分からなくなることがあります。気づけば心だけが置いていかれて、理屈や効率ばかりが前に出てしまう。そんなときにふと鏡花を読むと、言葉の密度や情景の細やかさに、無理に答えを出そうとしていた自分が少し止まります。 今回の抜粋を並べてみると、読者の方が惹かれているのは派手な筋ではなく、情景の“変化の感触”や、心の奥で静かに揺れるものの描写なんですよね。例えば、雲が降り続いて景色が変わり、寒さが沁み、やがて闇が濃くなるその移ろい。あるいは、病者を前にした一瞬の慄き。こういう細部を拾うと、日常の中でつい流してしまう感覚をもう一度手に取るような気持ちになります。 『泉鏡花全集』は、悩みを直接解決してくれる本ではありませんが、心が曖昧なときに「自分はどんな瞬間に揺れるのか」を見つけるきっかけにはなります。完全なる愛を“無我”と呼ぶ視点も、答えというよりは、自分の感情を少し距離を置いて眺めるヒントとして効いてきます。忙しい日常のままでは拾いきれない感受性を、静かに照らしてくれる感じです。 風景や心の動きの細部に救われるタイプの人には、とても相性がいいと思います。

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