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死体は今日も泣いている~日本の「死因」はウソだらけ~ (光文社新書)

死体は今日も泣いている~日本の「死因」はウソだらけ~ (光文社新書)

岩瀬 博太郎

光文社 / 2014-12-15

累計読者数4
平均ハイライト数 16.8件/人
推定読了時間 約4時間17分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
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この本について

人の死因って、もっとはっきりわかるものだと思っていました。けれど実際には、急死した身近な人の死因が「急性心不全」とだけ書かれていて、何がどう起きたのかよくわからない。この国ではそれを深掘りする仕組みがほとんど動いていないらしい、と気づいたときのあのモヤモヤは、たぶん多くの人に共通している気がします。 この本は、そんな「なぜわからないのかが、そもそもわからない」という感覚に対して、静かに輪郭を描いてくれます。特に刺さったのは、犯罪性の有無を判断する前に解剖が行われないという日本特有の流れや、警察が検査を独占することで相互監視が働かず、ミスや見落としに気づけない構造が長く放置されているという指摘でした。また、焼死体でさえ地域によって解剖されるかどうかがバラバラで、死因の確かさが“運”に左右されてしまう現実にも背筋が伸びます。死者のプライバシーや遺族の生活まで巻き込んでしまうという副作用まで丁寧に描かれていて、「制度って、放っておくとこう歪むのか」と自分ごととして感じられました。 派手な主張をする本ではないですが、”死因を知る”という行為が、社会の安全にも、冤罪防止にも、遺族の尊厳にもつながっていくという当たり前のことを、具体的な現場の話からじんわり理解できます。制度の話が苦手でも、知らないままにしておくには大事すぎる内容です。 自分や大切な人の「最期」がどう扱われるのかを、一度ちゃんと知っておきたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

病死に見えて事故死かもしれない。自殺に見せかけた他殺かもしれない。急増する危険ドラッグや過労が原因の死かもしれない。それなのに日本では、犯罪性が疑われる多くの死体が、解剖されることなく荼毘に付されている。ずさんな検視による犯罪見逃しや冤罪も後を絶たない。また、まかり通る「死因のウソ」は、私たち生きている人間に悪影響を及ぼす。伝染病の発見が遅れ、虐待も見逃され、補償金や生命保険料の支払額にも誤りが生じる―。解剖、CT検査、DNA鑑定、組織鑑定など法医学者の仕事に迫りつつ、知られざる社会問題をあぶり出す
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