
新自由主義の帰結-なぜ世界経済は停滞するのか (岩波新書)
服部 茂幸
岩波書店 / 2013-05-21
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推定読了時間 約3時間53分
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この本について
最近、「市場に任せれば何とかなる」と言われても、どうも腑に落ちないことが増えました。賃金は上がらないのに株価だけは動くし、企業も短期の数字ばかり追っているように見える。自分の生活と経済ニュースがまったくつながらない感じ、けっこう多いと思います。 この本は、そうした違和感を「気のせい」で片づけず、過去の政策や経済思想まで遡って整理してくれます。例えば、機関投資家の短期志向が企業の研究開発を削る構造や、証券化が行き過ぎるとリスクの中身が誰にも分からなくなる話は、日々のニュースの裏側にある力学を具体的にイメージしやすくしてくれました。また、アメリカの地域銀行の話や、福祉国家が成長と矛盾しないというデータは、「小さな政府こそ正しい」という前提そのものを一度横に置いて考えるきっかけになります。 読みながら、「自分が感じていたモヤモヤは、個人の努力とか性格の問題ではなく、制度や思想の変化にも理由があったんだ」と少し落ち着けたのが正直なところです。経済をきれいな理屈だけで語らず、現実の歪みがどこから生まれたのかをていねいに追っていく本なので、表面的な答えよりも“構造の背景”を知りたい人に刺さると思います。
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出版社による紹介
二〇〇八年のリーマン・ショック以後、世界経済はいまだ立ち直っていない。新自由主義に基づく制度と政策は、どのように金融危機を拡大させ、深刻化させたのか。また、今日の各国の財政危機とどう関係しているのか。新自由主義を支える理論を根本的に批判し、それらがもたらした帰結とその責任を、厳しく問う。
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