
中学受験を9割成功に導く「母親力」
繁田和貴
主婦と生活社 / 2015-01-30
この本について
中学受験に向き合っていると、子どもの成績そのものよりも、家の中の空気に振り回されてしまうことがありませんか。つい口調が強くなる、自分の焦りが伝わってしまう、参考書を増やして安心したくなる。頭では分かっているのに、日常の中でコントロールできない瞬間ってあると思います。僕自身、親子の勉強時間が“受験のための作業”に寄りすぎて、何か大切なものを置き去りにしている気がしていました。 この本が良かったのは、「母親が完璧である必要なんてない」という前提に立ちながら、家庭で起きがちな行き違いを丁寧に言語化しているところです。例えば、テキストを増やしすぎるより、一冊をきちんと理解していく方が子どもの自信につながること。間違いを指摘するときに、否定形から入るだけで子どもの表情が固まっていくこと。そして、親が余裕を失うと、子どももそのまま合わせ鏡のように不安定になるという視点は、読むだけで姿勢が正される感覚がありました。さらに、理社をクイズ形式にしてみたり、まちがいノートを作ったり、負担を増やさずに工夫できる余地があることも思い出させてくれます。 中学受験本の中には“根性論”に寄りすぎるものもありますが、この本はもっと現実的で、親子の生活に落とし込みやすい。成績が落ちた時に一緒に落ち込まないこと、勉強の様子に関心を示すだけでも子どもは安心することなど、こちらの気持ちまで整えてくれる内容でした。子どもを誰かと比べて苦しくなりがちな人、つい口うるさくしてしまって後から自己嫌悪になる人には、かなり救いになる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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