
オープン・イノベーションの教科書
星野 達也
ダイヤモンド社 / 2015-03-09
この本について
研究開発の現場にいると、「自社だけで回していて本当に間に合うのか…」という焦りがじわっと出てきませんか。外部と組んだ方がいいのは分かっているのに、どこから手をつければいいのか、そもそも何を求めればいいのかが曖昧なまま時間だけが過ぎていく感じ。僕もずっとその沼にいました。 この本が良かったのは、オープン・イノベーションを魔法の言葉として扱わないところです。結局これは手段でしかなく、使い手の巧さで成果が変わるという、当たり前だけど誰も言ってくれない前提がきちんと書かれている。たとえば、用途仮説から売り込み先を選ぶという地に足のついたプロセスだったり、自前主義では買えない“時間”を外部からどう取り込むかという考え方だったり、現場の判断にそのまま使える視点が続きます。フィリップスや医薬メーカーの事例も、派手さより「どう積み上げたか」が描かれていて、再現性を意識しやすいのがありがたいところです。 スピードが求められるのに、内部リソースだけでは限界を感じている人。外と組む必要性は分かるけれど、具体的な動き方になると急に視界が曇る人。そんな人にしっくりくる一冊だと思います。僕もこれを読んで、「社外を活用する」という言葉の意味がようやく実務レベルでかみ砕けた気がしています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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