
稲盛流コンパ
北方雅人 and 久保俊介
日経BP / 2015-04-13
この本について
仕事で議論の場にいても、なんとなく雑談で流れてしまったり、「結局なにを話したんだっけ…」というまま解散してしまうこと、けっこうあると思います。僕自身も、会議はしているのに核心に触れられていない感覚がずっとありました。そんな時に出会ったのが『稲盛流コンパ』でした。読者の方が保存していた「テーマから外れると絶対に許されない」「全員で一つの意見を深掘りし続ける」という部分は、まさにこの本の肝で、ここに刺さる人は多いはずです。 この本が面白いのは、飲み会の話に見えて、実は“議論の仕方をゼロから組み直すための具体例”になっているところです。まず、最初からテーマを一つに決めて、全員がそこに向かって集中するというだけで、話の流れが驚くほど変わります。さらに、誰かの発言を単発で終わらせず、全員で拾って深掘りするという姿勢が、普段の会議にそのまま応用できるんですよね。雑談に逃げず、でもピリピリもしない絶妙な距離感が実践ベースで語られています。 僕が読んで一番効いたのは、「場の一体感は、偶然ではなく設計できる」という視点でした。これを知ってからは、会議の導入でテーマを明示したり、発言が出たときに必ず誰かが補足する流れをつくったりと、ちょっとした工夫が増えました。大げさな改革ではなく、日々のコミュニケーションの解像度がじわっと上がる感じに近いです。 「話し合いが気づくと薄まってしまう」「深い対話の手応えを一度でいいから味わってみたい」という人には特に刺さると思います。無理に盛り上げなくても、場が自然と深まっていく。その作り方を、現実的な距離で教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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