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三酔人経綸問答 (光文社古典新訳文庫)

三酔人経綸問答 (光文社古典新訳文庫)

中江 兆民、鶴ヶ谷 真一

累計読者数7
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約5時間22分
star総合評価 43/100
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この本について

仕事でも日常でも、「なんであの人はああなんだろう」とか、「自分の価値観は古いのか、新しすぎるのか」とか、判断の軸が揺れる瞬間がけっこうありますよね。年齢や経験によってものの見え方がまったく変わってしまうことに、ふと戸惑うというか。 『三酔人経綸問答』を読むと、その揺れ自体が人間の当たり前の反応なんだと少し落ち着きます。三人の男が酔いながら議論するだけの本なのに、たとえば「古いもの好きと新しがりやがなぜ生まれるのか」みたいな、普段だれも説明してくれない人間観が妙に腑に落ちる。また、政治や戦争の話をしているのに、根っこには「人は、自分が経験していないものを怖れる」という当たり前の感情が置かれていて、極端な主張に飲まれずに距離をとるコツが拾えるんです。議論って、相手を論破するよりも、自分の前提を見直すところから始まるんだなと。 全体として、いまの空気感をどう受け止めたらいいか迷っている人、または「自分の考え方の癖を言語化したい人」に向く一冊だと思います。酔った三人の話なのに、不思議と現代の会議室や家族の会話の風景までつながってくるところが、この本の面白さでした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一度酔えば、即ち政治を論じ哲学を論じて止まるところを知らぬ南海先生のもとに、ある日洋学紳士、豪傑君という二人の客が訪れた。次第に酔を発した三人は、談論風発、大いに天下の趨勢を論じる。日本における民主主義の可能性を追求した本書は、民権運動の現実に鍛え抜かれた強靭な思想の所産であり、兆民第一の傑作である。現代語訳と詳細な注を付す。
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