
ジョン・P・コッタ― 実行する組織
ジョン・P・コッタ― and 村井 章子
この本について
組織で変化を起こしたいのに、日々の業務に押しつぶされて気づけば「今年も同じことを繰り返している…」という感覚、けっこう共通なんじゃないでしょうか。トップが号令はかけるけれど、現場には届かない。戦略会議はあるのに、結局は短期の数字に引っ張られる。自分もずっとこのモヤモヤを抱えていました。 この本が効いたのは、「変革が止まる理由」をふわっとした精神論ではなく、組織構造のリアルから説明してくれたところです。例えば、成長すればどの会社も階層組織に寄っていき、スピードが落ちるのは“当たり前”の現象だという視点。そこにネットワーク型の動きを並走させることで、ようやく俊敏性が戻るという話は、現場の肌感とつながって納得度が高かったです。また、トップ自身がロールモデルにならないと機能しないとか、戦略に関わる人を一部の精鋭に限定するとすぐに失速するとか、どれも思い当たることばかりでした。 個人的には、「正しいやり方で始めないと形だけの取り組みで終わる」という指摘が刺さりました。長期視点を計画に織り込む、小さなネットワークを動かす、外から変化のタネを買ってくる。どれもすぐに実務に置き換えられるし、現実的です。 スタートアップから中堅フェーズに入り、「このままでは変化のスピードに負ける」と感じている人には特に合うと思います。組織がなぜ止まり、どうしたら再び動くのか。その道筋を落ち着いた温度感で教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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