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憲法で読むアメリカ史(全) (ちくま学芸文庫)

憲法で読むアメリカ史(全) (ちくま学芸文庫)

阿川尚之

累計読者数11
平均ハイライト数 48.6件/人
推定読了時間 約9時間31分
star総合評価 76/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 48%

この本について

仕事でも日常でも、制度とか組織の「そもそも何でこうなってるんだっけ…?」を考える場面ってありますよね。目の前のルールに振り回されながら、どこまで従うべきで、どこから疑っていいのか分からなくなる。その感覚に近いモヤモヤを、この本は歴史を通して整理してくれました。 読者の方が残していた抜粋を見ていると、アメリカ建国期の混乱や、最高裁が自分の役割を探りながら一歩ずつ権限を形づくっていくプロセスに、強く反応しているように感じます。マーシャル判事が政権と対立しながら司法の位置づけを守ろうと頭をひねるくだりや、州と連邦が無限にせめぎ合う構図を読むと、「制度は最初から完成していたわけじゃない」という当たり前の事実がけっこう胸に残るんですよね。自分の職場でも、正解のない中で判断している人間くささに気づく瞬間と少し似ています。 この本が効くのは、憲法を知りたい人というより、「いま動いている仕組みの裏側にある緊張感を把握したい人」です。合衆国銀行をめぐる揉め事や、南北の価値観の違いが制度の形にどう影響したかを追うと、ルールが政治の産物であることがよく分かりますし、法律というものが抽象的な理念じゃなく、現実の対立の折り合いから生まれていることが腑に落ちます。 いまの制度に違和感があるけれど、どう向き合えばいいか分からない。そんな人に静かに刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

建国から二百数十年、自由と民主主義の理念を体現し、唯一の超大国として世界に関与しつづけるアメリカ合衆国。その歴史をひもとくと、各時代の危機を常に「憲法問題」として乗り越えてきた、この国の特異性が見て取れる。憲法という視点を抜きに、アメリカの真の姿を理解するのは難しい。建国当初の連邦と州の権限争い、南北戦争と奴隷解放、二度の世界大戦、大恐慌とニューディール、冷戦と言論の自由、公民権運動―。アメリカは、最高裁の判決を通じて、こうした困難にどう対峙してきたのか。その歩みを、憲法を糸口にしてあざやかに物語る。第6回読売・吉野作造賞受賞作の完全版!
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