
哲学は人生の役に立つのか PHP新書
木田 元
累計読者数9
平均ハイライト数 32.8件/人
star総合評価 72/100
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この本について
なにをやったらいいのか分からないまま、気だけが焦る時期ってありますよね。やりたいことがあるようでないようで、気持ちだけ高揚したり落ち込んだり。そんな揺れの中にいると、「そもそも好きってどうやって見つけるんだろう」と立ち止まってしまうことがあります。 『哲学は人生の役に立つのか』は、著者自身のまわり道だらけの人生を通して、その問いに静かに付き合ってくれる本です。語学を独学で積み上げたり、音楽や詩にのめり込んだり、ハイデガーに惹かれて哲学科に入ったり。なにかを好きになるには努力が必要だ、という実感のこもった言葉が多くて、読んでいると「迷っている自分もそんなに悪くないのかも」と思えてきます。また、哲学をやるには手を動かして読むしかないという姿勢も、勉強や仕事で行き詰まったときのヒントになります。 結局のところ、この本がくれるのは「まわり道をしながらでも、自分の好きに近づけばいい」という視点です。すぐ役に立つ答えはないけれど、考え続けるための灯りみたいなものはちゃんと残してくれる。遠回りに不安を感じやすい人に刺さる一冊だと思います。
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