
狐笛のかなた(新潮文庫)
上橋 菜穂子
累計読者数5
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約6時間50分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 48%
この本について
日々、人との距離感に迷ったり、胸のどこかでもやもやが居座ったまま仕事に向かっていると、「この気持ち、放っておいたら一生消えないのでは」と思う瞬間があります。言葉にしづらい孤独や、満たされなさの理由が自分でも分からないまま過ぎていく感じです。 『狐笛のかなた』を読むと、その曖昧な痛みに輪郭がつくような感覚がありました。登場人物たちが抱える「足りなさ」や「話せない理由」「触れられたことのない心細さ」が丁寧に描かれていて、読んでいるこちらも自分の中の絡まった思いをそっと見つめ直せるんです。無理に前向きにするのではなく、「そういうことって、ある」という静かな肯定がまず置かれているのが救いでしたし、絡みついた枯れ草を焼くように、気持ちの停滞を小さくほどく場面がいくつもあります。 物語そのものはファンタジーですが、人と誰かのあいだにできる距離や、選べなかった関係に向き合う苦しさはかなり現実的で、自分の生活にも引き寄せやすいと思います。とくに「なにをしても満たされない理由が分からないまま走ってきた人」には、静かに効く一冊でした。
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開始終了
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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出版社による紹介
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