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ヒトはなぜ絵を描くのか-芸術認知科学への招待 (岩波科学ライブラリー)

ヒトはなぜ絵を描くのか-芸術認知科学への招待 (岩波科学ライブラリー)

齋藤 亜矢

累計読者数8
平均ハイライト数 12.9件/人
star総合評価 56/100
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この本について

仕事で考えごとが続いたり、日常がルーティン化してくると、世界の見え方がどんどん固まっていく感じがします。自分でも気づかないうちに「正しさ」に寄りかかってしまって、創造的な視点から離れてしまうというか。そんなときにこの本を読んで、「人間ってそもそもどうやって世界を見てきたんだっけ」という原点に戻された気がしました。 たとえば、旧石器時代の洞窟壁画が、岩の凹凸を動物の体の一部として“見立てて”描かれているという話。これは単なる歴史の知識じゃなくて、自分の見方ももっと自由でよかったんだと思わせてくれます。また、子どもがなぐり描きの線から突然“表象”を生み出しはじめる過程を知ると、形にするより前の「おもしろさ」を大人の自分も忘れていたことに気づきます。描く行為に限らず、仕事のアイデア出しでも、半分は偶然にゆだねてみることが案外効くのかもしれないと思えました。 決して派手な本ではないですが、「もう少しやわらかく世界を見たい人」には静かに効きます。絵を描かない人でも、人間の思考や創造の根っこに興味があるなら、かなりしっくりくると思います。

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