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驚異の量子コンピュータ 宇宙最強マシンへの挑戦 (岩波科学ライブラリー)

驚異の量子コンピュータ 宇宙最強マシンへの挑戦 (岩波科学ライブラリー)

藤井 啓祐

岩波書店 / 2019-11-19

累計読者数7
平均ハイライト数 26.6件/人
推定読了時間 約2時間34分
star総合評価 73/100
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この本について

量子コンピュータの話題って、興味はあるのに「結局どういう仕組みで速くなるの?」とか「古典コンピュータとの違いが腹落ちしない」というモヤモヤが残りがちですよね。自分もずっとその一人で、説明記事を読んでも表面だけをなでた感覚が抜けませんでした。 この本は、いわゆる“わかりやすい比喩”に逃げず、物理そのものに立ち返ってくれるのがありがたかったです。たとえば、計算の限界が物理法則に縛られているという当たり前の話を丁寧にほどいてくれるので、「なぜ量子力学を持ち出さないと突破できない問題があるのか」が実感を伴って理解できます。また、重ね合わせや干渉といった概念も、イオントラップやトポロジカル秩序のような具体的な実装とセットで語られるので、単なる理屈ではなく“装置としてどう成立しているか”の輪郭がつかみやすいです。企業ごとのアプローチの違いを知ると、現実的な制約の中で何を優先しているのかも見えてきます。 読み終わるころには、量子コンピュータを「魔法の黒箱」ではなく、“物理で動く計算機”として考えられるようになります。研究の最前線がどこでつまずいているのかまでわかるので、期待しすぎず、かといって斜に構えすぎず、ちょうどいい距離感で眺められるようになりました。 技術の話を表面で受け取るだけでは落ち着かないタイプの人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ひと昔前まで実現不可能とされてきた量子コンピュータを取り囲む環境は短期間のうちに激変した。従来の古典コンピュータを超越しうる不思議なからくりとは何か。いかなる歴史を経て現在に至り、どんな未来が待ち受けているのか。気鋭の若手研究者として体感している興奮をもって、わかりやすくかつ科学的な正確さを期して解説する。
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